超音波洗浄器がシェーバーやカミソリの刃の汚れを落とすのに効果的!?シェーバーの刃をピカピカにクリーニングしよう
2018/06/25
▼目次
シェーバーの刃の隙間に蓄積したヒゲくずや皮脂汚れ・・・。
そんな汚れには超音波洗浄器がオススメ。ミクロの汚れも落ちてピカピカになりますよ。
*メーカーが推奨するお手入れ方法とは異なりますので、あくまでも自己責任でお試し頂くようお願いします。
自動洗浄器でクリーニングしても、シャワーを思い切り当てても、なかなか落ちない汚れが気になったことはありませんか?
電気シェーバーは毎日の使用でヒゲくずや皮脂汚れが蓄積されます。
一般的なクリーニング方法としてはブラシがけ、水洗いや自動洗浄器の使用などがメーカー推奨の方法。
基本的にはこうしたメンテナンスを十分に行えば、シェーバーを清潔に保つことができるのですが・・・。
ついメンテナンスをサボってしまったり、長年の使用によりこびりついてしまった落ちにくい汚れというのは存在します。
そこで、活躍するのが超音波洗浄器。
「え?あれってメガネとか入れ歯を洗うものでしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はシェーバーの汚れ落としにも非常に効果的な機械なのです。
超音波洗浄器とは、約20~50kHzの超音波を用いて洗浄する器具。メガネ販売店などでよく見かける洗浄器もこの種類。元は工業用として扱われる機械でしたが、アクセサリーや入れ歯などの洗浄用に家庭用のコンパクトな超音波洗浄器も販売され、今では一般的な家電となりました。
超音波洗浄器の仕組みは、洗浄する物体を容器に入れ、泡の発生と破裂により物理的に汚れを落とすというもの。さらに洗浄液を組み合わせることで科学的作用により汚れを落とす効果を高めることが出来ます。
汚れがこびりついた電気シェーバーの刃を洗ってみよう
画像に写っているのはBRAUNシェーバーのシリーズ9。
私は洗浄器付きモデルを購入したため、普段はポンっと自動洗浄器に置くだけの自動メンテナンスで済ませています。ハンドソープなどで入念に水洗いするのは月に一回あるかないかでしょうか。
高性能な自動洗浄器といえど、やはりミクロレベルの汚れまでは落ちきりません。
BRAUNは洗浄液カートリッジにアルコールを採用しているため除菌率は非常に高いのですが、フィルターの隙間を通り抜けるような微細な汚れは残りがちです。
使い方は非常にシンプル
(使用モデルは「シチズン 超音波洗浄器 SW5800」)
超音波洗浄器ならば、目に見えないような微細な汚れまでしっかりと落とすことが出来ます。
使い方は至ってシンプル。水を規定の量まで入れたら、タイマーをセットしスタートさせるだけ。
(シチズン 超音波洗浄器専用洗浄剤 ミクロマジック WL100)
今回は、より洗浄力を高めるために専用の洗浄液も使用しています。
成分は、時計やメガネにも使用できる中性の界面活性剤。シェーバーは肌に触れるものですので、洗浄後は水で洗い流すことをオススメします。
この洗浄液は必須ではないのですが、汚れが酷い場合などは水だけで洗浄するよりも非常に効果的。
洗浄中は超音波により水面が揺れ、汚れが浮き出てきます。
超音波独特のジジジジジッという音も発生しますが、シェーバーを洗浄器で洗う際の駆動音に比べれば極めて静か。
超音波洗浄前(ビフォー)
超音波洗浄前の刃の状態。普段は自動洗浄器でクリーニングを行っているものの、フレームの皮脂汚れが目立ちます。網刃にも結構汚れが溜まっていそう・・・。
裏側から見ると、細かいヒゲくずが結構溜まっていました。自動洗浄器のフィルターで濾過しきれない微細な汚れが蓄積されてしまったのでしょうか。
超音波洗浄後(アフター)
超音波洗浄後の様子。まるで購入した時のようにピカピカの輝き・・・。網刃も一皮向けたように綺麗になりました。
裏側にこびりついていた汚れも綺麗サッパリなくなりました。少なくとも目に見える範囲で汚れは見当たりません。カートリッジ内部の入り組んだ場所も綺麗になっています。
残り水の汚れ具合
たったの5分洗浄しただけでこの汚れ。水もなんだか茶色く汚れています。
BRAUNは外刃・内刃が分解できないため、カセットの中にどれだけ汚れが溜まっているか確認できないのですが、こんなにも細かな汚れが溜まっていたのか・・・。
複雑な形状をしたカートリッジ内部まで気泡が入り込むので、普段は手入れすることができないところまで洗浄できるのは嬉しいですね。
超音波洗浄を行うと「切れ味」が嘘みたいに蘇る
刃が汚れていると髭が引っかかったりワンストロークで捉えきれず、何度も擦るといったことに陥りがちなのですが・・・、超音波洗浄後は新品同様とまではいかなくとも、ヒゲが引っかからないレベルまで切れ味が戻りました。
手洗いや自動洗浄器では落としきれない汚れが落ちたことで、駆動音もシャーーーっと明瞭に聞こえるようになります。
洗浄後は、刃の油も落ちきってしまっているためシェーバーオイルを使用するのを忘れないで下さい。
※物理的に刃が劣化しているケースでは良い結果は得られません。超音波洗浄は刃の汚れによる切れ味低下に効果的です。
さらに、パナソニックやPHILIPSのように刃が分解できるタイプは、より洗浄効果が高い気がしました。
正直言って、どのメーカーのシェーバー用洗浄器と比べても超音波洗浄器はこびりついたミクロの汚れを落とす力は強いのでは・・・と思います。
PHILIPSシェーバーを洗浄する様子
肌に優しいPHILIPSの9000シリーズ。個人的にはこの機種でウェット剃りをよく行うため、石鹸カスのような汚れが気になっていました。
PHILIPSはシェービングヘッド、さらに外刃・内刃も分解できるため超音波がより届きやすいような印象を受けました。プラスティックの保持板なども汚れやすいので一緒にクリーニングしてしまいましょう。
パナソニックシェーバーを洗浄する様子
パナソニックのラムダッシュ5枚刃。こちらは深剃り・早剃りに長けているため忙しい朝にも重宝するモデル。
これもシェーバー付属の自動洗浄器でクリーニングを行っていましたが、しばらく手洗いを行っていないため少々汚れが気になり始めていたところ。
ラムダッシュは本体側から内刃、フレームから外刃をそれぞれ外すことができます。往復式シェーバーであれば、このタイプが多いはず。内刃を外す際は手を切らないように注意してくださいね。
まるで新品のようにピカピカに!
超音波洗浄後は表面のくすみまで取れ、まるでアクセサリーのようにピカピカ。仕上げに磨いてやりたい気分になります(笑)
普段の手入れに加えて、こうした工程を踏むのは少々面倒ですが、刃の寿命を伸ばすという意味では非常に有意義。個人的には2~3ヶ月に一回くらいは行いたいと思います。
T字カミソリやトリマー刃にも効果的!
T字カミソリなどは刃の目詰まりを起こすと途端に切れ味が落ちてしまいます。
そんな時も超音波洗浄器で汚れを落とせば、刃の延命にも効果的。スムーサー部分は溶け出してしまうので、ある程度使い切ってからが良いでしょう。
さらに、本体も洗浄してしまいましょう。水垢の汚れが綺麗サッパリ落ちてくれます。(ただし、乾電池で駆動するタイプは故障の原因になるため漬けないほうが良いと思います)
以前、T字カミソリ用のクリーナーであるレイザーピットを紹介しましたが、洗浄効果はそれ以上。超音波振動の洗浄力はやはりすごい。
ヒゲトリマーやボディトリマーに搭載されるクリーニングしにくい形状の刃も、超音波洗浄器ならラクラクお手入れ。毛が引っかかる感じがしてきたら、汚れが溜まっているサインかもしれません。
他にも鼻毛カッターやフェイスシェーバーなど、刃が水洗いできるものであれば基本的に何でも洗浄OK。
メガネやアクセサリー、時計のバンドなどの洗浄はもちろん、シェーバーやカミソリの切れ味も最大限まで伸ばすことが出来る超音波洗浄器。
かなりオススメです・・・!
今回紹介した「シチズン SW5800」はコンパクトで価格も抑えめ。時計ホルダー、洗浄カゴも付属、簡単な操作で取り扱えるため、どれが良いか迷った際にはおすすめしたい人気モデル。
もし大きいフレームのメガネなど洗う予定がある場合は、洗浄槽の大きい上位モデルの「シチズン SWT710」を選択肢に入れてみてください。
SW5800 | SWT710 | |
洗浄槽内寸法 | 148(幅)×125(奥行)×45(深さ)mm | 約180(幅)×87(奥行)×58(深さ)mm |
2つの振動子で強力洗浄 | - | ○ |
毎年、各メーカーの最新モデルを複数購入しているシェーバーマニア。「深剃り向き」「敏感肌向き」「携帯向き」のおすすめのシェーバー、さらには「敢えておすすめしないモデル」まで解説します。最近のレビュー記事等はこちら。シェーバー選びの際は是非ご参考ください。