PHILIPSシェーバー1000シリーズに互換性のある替刃を検証してみました
▼目次
PHILIPSシェーバーのエントリーモデルである「1000シリーズ(S1041/03)」にて、刃の互換性を検証してみました。
1000シリーズに標準で搭載されているコンフォートカット刃は内刃の枚数が少なく、さらにシングル刃のため「剃り味がちょっと不満・・・」なんて方もいるかもしれません。
正規の替刃型番はSH30/51(コンフォートカット刃)ですが、PHILIPSの上位モデル用に販売されている刃が取り付けられれば、また違った剃り心地を得ることができます。
こうした刃の互換性を見つけるのもPHILIPSシェーバーの醍醐味とも言えるのですが、メーカー推奨の行為では無いためあくまでも自己判断にてお試しいただくようお願いいたします。
【ご注意】
今回、ご紹介する行為は「正しい使用方法」ではなく無料修理規定の範囲外となります。また、想定外の故障や怪我等に関しての責任を負いかねますのでご了承ください。
PHILIPS 1000シェーバーに互換性のある刃はどれ?
今回、PHILIPS 1000シェーバーへの装着を試してみた刃は以下の型番。
・マルチプレシジョン刃 SH50/51
(5000シリーズ搭載の刃)
・ジェントルプレシジョン刃 SH70/51
(7000シリーズ搭載の刃)
・ダブルVトラック刃 SH90/51
(9000シリーズ搭載の刃)
・ナノプレシジョン刃 SH98/81
(S9000プレステージ搭載の刃)
それぞれの刃の特徴については、関連記事を参照していただけると幸いです。価格的にはSH98/81>SH90/51>SH70/51>SH50/51の順番で高くなります。
性能的にもその順とされていますが、肌質や髭の生え方によって好みが分かれるところ。個人的には、昨年発売されたばかりであるナノプレシジョン刃(SH98/81)の深剃り性能は頭一つ抜けている印象を受けました。
これらの刃を1000シリーズに装着してみたところ、結論から言ってしまえば、マルチプレシジョン刃 SH50/51が最もベストという結果になりました。(というより、他の刃は互換性に問題がありました。理由は後述します)
「マルチプレシジョン刃 SH50/51」は1000シリーズとの相性良し
1000シリーズ搭載のコンフォートカット刃には空回り防止の羽根が無く、「フレームには羽根の溝があるのに・・・?」と不思議だったのですが、マルチプレシジョン刃を嵌めてみるとこれにピッタリ。
まるで、マルチプレシジョン刃のために設計されたかのようなフレームです。
実際にマルチプレシジョン刃を装着した様子(写真右)。ホール形状が外側に、線状のスリットが内側になります。外刃の高さも標準刃(写真左)とほぼ違いはありません。
内側に押し込んだ際の沈み方もほぼ変わらず。
外側に押し込んだ際、マルチプレシジョン刃の沈み方がやや浅い。ですが、特に支障は感じられず。
コンフォートカット刃と比較してみると、マルチプレシジョン刃の外刃にはホールが密集した地帯があるのが特徴的。この部分は往復式シェーバーの編刃に似た役割を持ち、短いヒゲを根本から捕らえるのに適しています。
内刃の配置間隔はコンフォートカット刃(左)とマルチプレシジョン刃(右)ともに同じ。
マルチプレシジョン刃はフィリップスシェーバーの代名詞ともなったリフト&カット刃になっています。(それぞれの内刃がダブルカッターであり、1枚目の刃がヒゲを引きあげ2枚目の刃が剃り上げる仕組み)
ちょっとボヤケてしまいましたが、拡大してみるとこんな感じ。コンフォートカット刃(左)が一枚なのに対し、マルチプレシジョン刃(右)は刃が二枚重なっているのがわかるかと思います。
1000シリーズに標準搭載のコンフォートカット刃はシングル刃のため、このリフト&カットの仕組みはありません。実際に、両方を使い比べてみると剃り終えたあとのザラザラ感が残りにくいのはマルチプレシジョン刃でした。
感じ方は人それぞれの髭質にもよるかと思いますが、より深剃りを重視するのであればマルチプレシジョン刃に変えてみるのが良いかと思います。
1000シリーズには推奨できない替刃型番
以下の型番は、ややフレームとの干渉があり1000シリーズには推奨できない結果となりました。
・ジェントルプレシジョン刃 SH70/51
(7000シリーズ搭載の刃)
・ダブルVトラック刃 SH90/51
(9000シリーズ搭載の刃)
・ナノプレシジョン刃 SH98/81
(S9000プレステージ搭載の刃)
ジェントルプレシジョン刃 SH70/51
7000シリーズに搭載されている「ジェントルプレシジョン刃 SH70/51」。フレームにはピッタリと収まるのでイケるかな?と思ったのですが・・・。
指で押すとフレームの下に潜り込んでしまうポイントがあります。こうなってしまうと指でいちいち戻さなくてはなりません。ヒゲを剃れないわけではないのですが、互換性には難ありという判断に至りました。
ダブルVトラック刃 SH90/51
9000シリーズに搭載される「ダブルVトラック刃 SH90/51」。こちらもフレームには収まるのですが・・・。
7000シリーズのジェントルプレシジョン刃と同じ結果です。こちらも互換性に難あり。
ナノプレシジョン刃 SH98/81
S9000プレステージに搭載されている「ナノプレシジョン刃 SH98/81」。
この替刃だけは単体で売られておらず、シェービングヘッドとのセットで1万円ほど・・・。1000シリーズに搭載するのはコスパ的にどうなんだという話ではありますが、一応検証してみました。
こちらもフレームの下に潜り込んでしまう形で干渉がありました。SH98/71という型番もありますが、SH98/81の色違いですので同じ結果かと思います。
1000シリーズの替刃互換性まとめ
替刃型番 | フィリップス 1000シリーズ |
SH30/51 | ◯正規の替刃 |
SH50/51 | ◯装着可能 |
SH70/51 | △フレームとの干渉あり |
SH90/51 | |
SH98/81 |
毎年、各メーカーの最新モデルを複数購入しているシェーバーマニア。「深剃り向き」「敏感肌向き」「携帯向き」のおすすめのシェーバー、さらには「敢えておすすめしないモデル」まで解説します。最近のレビュー記事等はこちら。シェーバー選びの際は是非ご参考ください。