PHILIPS 9000/7000/5000シリーズの互換性を検証(シェービングユニット・刃・洗浄器etc...)
2017/01/22
▼目次
PHILIPSの回転式シェーバーは9000/7000/5000シリーズの3ラインナップを主軸に展開しています。ヘッドの可動域や搭載刃など様々な点が異なる3モデルですが、実際に使用していくうちにいくつかの「互換性」を見つけることが出来ました。
新しいモデルに買い替えたり2台目を買い足した際、今まで使っていたモデルのパーツ等が流用できると突然の故障の際など何かと役に立つ場面があります。
また、PHILIPSは他メーカーに比べパーツ互換性を持つ場合が多くあり、自分なりに別モデルの替刃を付け替えたりできるカスタム性も魅力です。検索してみると多くのユーザーが自分なりの刃の組み合わせや互換性を情報発信しているため、興味のある方は調べてみると新しい発見があると思います。
ただし、このような行為は「正しい使い方」ではないため無料修理規定の範囲外となります。また、想定外の故障や怪我等に関しての責任を負いかねますので、真似される場合はあくまでも自己責任にて行って頂くようお願い致します。
9000/7000/5000シリーズの互換性を検証
筆者が所持している3ラインナップのモデル型番は以下の通り。今回はこれら3つのモデルを使い互換性を検証しています。
■5000シリーズ S5390/26
■7000シリーズ S7311/12
■9000シリーズ S9522/26
*あくまで筆者所持モデルでの互換性検証のため、製造型番違いや海外モデル等では互換性が無い場合も考えられます。予めご了承下さい。
ヘッドチェンジ可能なスマートクリック方式
9000/7000/5000シリーズはスマートクリックと呼ばれるシェービングユニット着脱方式を採用しています。3シリーズとも本体側、シェービングユニット側の凹凸構造が共通なため、それぞれを付け替えて使用することができました。
例えば、5000シリーズ本体に7000シリーズのシェービングユニットを取り付けてみるとこんな感じです。本体の赤とリングの青が混ざりなんともポップな外見になりましたが、特にパワー不足も感じることなく問題なく使用できています。
筆者は敏感肌なためビーズコーティングが施された7000シリーズのシェービングユニットが好みです。ただ、7000シリーズ本体には「速度調節機能が無い」&「ディスプレイ表示が見づらい」といった不満がありました。
一方の5000シリーズはそれらの不満がありませんでしたので、2つを組み合わせることにより良いとこ取りのシェーバーが出来上がります。
9000シリーズに付け替えれば3段階の速度調節が設定できるため、5000シリーズに付け替えるよりもさらに細かなスピード調節が可能です。
ただし、8方向可動(9000のユニット)が5方向可動(7000のユニット)に制約されてしまうデメリットは発生します。
■シェービングユニットだけを購入したい場合
5000シリーズ等に上位シリーズのシェービングユニットを単品で購入し付け替えたいと考えているのであれば、センソタッチ3Dシリーズ用のユニット(RQ12/61)=9000シリーズのシェービングユニットが選択肢になります。
5000/7000シリーズのシェービングユニットは単品での販売はされていないようです。SH50/51・SH70/51のパッケージにはユニットが描かれていますが中身は替刃×3だけですのでご注意ください。
スマートクリック対応アタッチメント
本体に付属もしくは別売りで購入した「トリマー」「ヒゲスタイラー」「洗顔ブラシ」も、それぞれ互換性があるため流用可能です。
個人的には洗顔ブラシはイチオシです。しっかりと泡立てた洗顔フォームを使ってクルクルとマッサージすると毛穴の汚れが落ちて気持ちいいですよ。
9000/7000/5000シリーズの刃・保持板の互換性
9000/7000シリーズのシェービングユニット(画像左)には、5000シリーズの刃・ブルーの保持板は装着することができません。
逆に5000シリーズのシェービングユニット(画像右)には9000/7000シリーズの刃だけは装着可能でした。オレンジ色の保持板は適合しません。
ちなみに7000シリーズと9000シリーズの刃(SH90/51とSH70/51)は互換性が確認できました。以前検証したところSH90/51とSH70/51の作りは同一ではないかというのが筆者の見解です。
5000シリーズのシェービングユニットには9000/7000/5000の刃が装着可能*
5000シリーズの刃(SH50/51)には空回り防止の羽があるため、この刃を9000/7000シリーズのシェービングユニットに付けることは出来ません。
逆に、5000シリーズのシェービングユニットにはダブルVトラック刃(SH90/51)、ジェントルプレシジョン刃(SH70/51)、マルチプレシジョン刃(SH50/51)の3つとも適合します。
空回り防止の羽が無い7000シリーズと9000シリーズの刃(SH90/51とSH70/51)であっても、外刃部分の溝がフレームの突起とも適合するため空回りすることもありませんでした。ただし、保持板は5000シリーズ用(ブルーのもの)しか嵌めることが出来ませんでしたのでご注意ください。
*S5390/26にて検証。
刃・保持板の互換性まとめ
替刃の互換性
保持板の互換性
オレンジ | ブルー | |
9000 | ◯ | × |
7000 | ◯ | × |
5000 | × | ◯ |
*型番・仕様変更等によっては適合しない可能性もあります、予めご了承下さい。ちなみに保持板は家電量販店等で取り寄せにより単品購入が可能です。
付属の充電アダプター「HQ8505」は3シリーズとも共通*
私が購入した9000/7000/5000シリーズは全てリチウムイオン電池を採用したモデルであり、「HQ8505」という型番の充電アダプターが付属していました。
HQ8505
・入力 100-240V~50/60Hz 150mA 9W
・出力 15V DC 5.4W
*5000シリーズにおいて一部のニッケル水素電池内蔵モデルにはHQ850という規格が異なるアダプタが付属しているためご注意下さい。
HQ850
・入力 100-240V~50/60Hz 0.1A
・出力 8V DC 100mA
スマートクリーンシステム(自動洗浄器)JC5202/JC5106の互換性《追記あり:2018/04/07》
見た目はほぼ同じに見えますが、付属するスマートクリーンシステム(自動洗浄器)にも型番があります。
JC5202(写真左)は9000シリーズに付属していたもので乾燥機能あり、JC5106は5000/7000シリーズに付属するもので乾燥機能なしの洗浄器です。
JC5202で7000/5000シリーズを洗浄できないものかと試してみましたが、上部のホルダーに嵌めることが出来ず使用不可でした。一方のJC5106では9000/7000/5000シリーズともセット→充電・洗浄完了まで問題無く動作しました。
画像クリックで拡大できます。裏面を見てみると何やら中国語で記載があり、JC5202はS9XXXで使用可能、JC5106はS5XXX、S7XXX、S9XXXで使用可能と読み取れますね。
■手持ちがないため未検証の洗浄器型番(ごめんなさい)
S9711V/33等に付属するJC5301は未所持のため検証できず。JC5202の進展インジケーター付きVerなので、恐らくそちらも7000/5000では使用できないのではと予想しています。
また2016年モデルでは「JC5202→JC5203」、「JC5106→JC5107」と洗浄器型番が変更されているようです。こちらも手持ちがないため検証できず。型番だけの変更だけであれば恐らく旧型番と同じ互換性ではないかと思うのですが、確証はありません・・・ごめんなさい。
(メールにて情報提供して頂けると大変助かります)
■情報提供いただきました!ありがとうございます。(追記:2018/04/07)
以下、メールにてご提供頂いた情報です。買い替え・買い足しの際には是非ご参考下さい。
・S9182(2015年製)にはJC5202*が付属。洗浄器裏にはS5XXX、S7XXX、S9XXX、S8XXXの記載あり。
・S9511(2017年製)にはJC5203Rが付属。洗浄器裏にはS5XXX、S7XXX、S8XXX、S9XXXの記載あり。
・S5390(2016年製)にはJC5106が付属。洗浄器裏にはS5XXX、S7XXX、S9XXX、S8XXXの記載あり。
上記の3台については、すべての本体×スマートクリーンシステムの組み合わせで使用が可能だったとのことです。
また、S5086/06*(2017年製・洗浄器なしモデル)をJC5202で洗浄しようとしたところ、充電は可能だったものの刃が駆動せずクリーニングされなかったとの情報も頂きました。
大変貴重な情報をお寄せ頂き有難うございます。
*私が所持するS9522/26(2014年製)付属のJC5202にはS9XXXの記載のみでした。後発の5000,7000シリーズに対応する形で2015年モデルから仕様が変わったものと考えられます。
*S5086/06はEDION等で販売されていた家電量販店モデル(洗浄器なし・トリマー刃付属)です。他にもS5072/06やS5050/05など洗浄器が付属しないモデルでは、正常にスマートクリーンシステムが稼働しない可能性がありますね・・・。(手持ちがないため未検証)
(引き続き情報提供を募集しています。連絡先:メールフォーム)
繰り返しになりますが、付属品等の使い回しはメーカーによる修理規定の範囲外となります。また、想定外の故障や怪我等に関して当サイトでは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にて行って頂くようご了承下さい。
毎年、各メーカーの最新モデルを複数購入しているシェーバーマニア。「深剃り向き」「敏感肌向き」「携帯向き」のおすすめのシェーバー、さらには「敢えておすすめしないモデル」まで解説します。最近のレビュー記事等はこちら。シェーバー選びの際は是非ご参考ください。