【替刃交換】PHILIPSパワータッチに「ダブルVトラック刃(SH90/51)」を搭載してみた
2016/03/20
▼目次
PHILIPSシェーバーは様々なラインナップが発売されていますが、中でもパワータッチ(写真左)は4000円程度で購入できることからエントリー機種として人気があります。
ただ、性能面では上位機種に比べるとどうしても劣る印象があります。髭の濃い人が使用すると剃り残しが多かったり、ヒゲがしっかりカットされず引っかかって痛い思いをするハメに・・・なんてこともあるかもしれません。
実際、私もヒゲは濃くクセヒゲも多いほうですが、パワータッチをメインで使用するにはスペック的に厳しいものを感じます。特に、パワータッチの搭載刃はカット性能が特段に優れているとは言い難いため、薄いヒゲならともかく濃いヒゲは引っかかってしまいます。
※以下の内容は古い情報を含みます。搭載される刃、本体の仕様などが変わっている場合がありますのでご了承下さい。
パワータッチの搭載刃と最上位モデル9000シリーズの搭載刃の違い
個人的に、最上位モデルにあたるPHILIPS 9000シリーズも所持しているため、パワータッチの刃と並べてみました。(モデル型番はパワータッチ「PT725A」、9000シリーズ「S9522/26」)
【写真左】:パワータッチの搭載刃は内刃がフラット、外刃の溝はストレートで固いヒゲは引っかかりやすく、クセヒゲは取り込みにくい印象があります。
【写真右】:一方、ダブルVトラック刃は内刃の先端が鋭角なV字、外刃はホール面積が大きく確保されているためヒゲを取り込む量も多く、さらにV字形状のスリットで挟み込むようにしてヒゲもしっかりと切断してくれる仕組みになっています。
内刃の枚数を比較してみると、パワータッチが「フラット刃15枚」なのに対し、ダブルVトラック刃は「外周にV字刃15枚+内周フラット刃9枚=24枚構成」です。ダブルVトラック刃の場合、外刃で多くのヒゲを取り込んでも二重の内刃がしっかりと処理してくれます。
実際にパワータッチに9000シリーズの「ダブルトラック刃(SH90/51)」を搭載してみた
「なんとなくダブルVトラック刃のほうがカット性能が高そうだ・・・」とはいったものの、とりあえず試してみないことには分かりません。
細けぇことはいいんだよ!ということで、手持ちの9000シリーズに搭載されている「ダブルVトラック刃」をパワータッチに移植してみました。
※ちなみにパワータッチPT725Aの本来の正しい替刃型番は「SH50/51」になります。別の刃を取り付ける行為は保証適応外の使用方法となります。もし記事を参考に交換を行う際は自己責任にてお願い致します。
パワータッチ搭載刃とダブルVトラック刃の寸法はほぼ同じなため、フレームにしっかりとハマります。公式サイトやカタログでは互換性の有無はもちろん記載されていませんが、外刃フレームとのガタツキもありませんでした。
内軸がハマる窪みの形もほぼ同じようで、しっかり回転します。
9000シリーズから刃を取り外し、パワータッチにはめて駆動させてみた動画です。駆動音が若干変わりました。
(駆動している様子だけ見たい方は2:15~までスキップしてください)
パワータッチ改。一般的なパワータッチに比べ、より多くのヒゲを取り込みます(Dys○n風)。
実際に搭載してみた写真がこちら。ただ刃を交換しただけなのに、なんだかパワータッチがたくましく見えますね。
見た目だけじゃなく剃り心地も全く別物のように良くなりました。
パワータッチはヘッドが固定式のため、凹凸の激しい場所が苦手なのは相変わらずなものの、しっかり手首をつかって角度をつけたり密着させてあげると、いままでのパワータッチはなんだったんだ!?というくらい剃れます。
外刃のホールが大きい分、一度に取り込めるヒゲの量も多くなるためシェービング時間も短縮されました。
ですが・・・・。
このカスタムにはメリットの代償として大きなデメリットがあります。
ダブルトラック刃は価格が高い!(買うなら同性能のジェントルプレシジョン刃がおすすめ)
それは、ダブルVトラック刃の価格がパワータッチ本体より高いという事実。
今回は9000シリーズより移植しましたが、ダブルトラック刃を単体(SH90/51)で購入すると5~6000円近くします。そう、パワータッチ本体よりもお高いのです。
シェーバー本体より高い刃を購入するのはなかなか躊躇します。(自分だったら恐らく買いません・・・)
そこで、朗報というかお得情報というか、「ダブルVトラック刃の購入を検討」している方に提案なのですが、7000シリーズ搭載のジェントルプレシジョン刃(SH70/51)を購入したほうが懐には優しいという事実だけお伝えしておきたい。
中央の刻印に青い模様があるのがジェントルプレシジョン刃です。
7000シリーズと9000シリーズに搭載されている刃は名称や刻印が異なりますが、サイズや形状が全く同じです。
▼以前、比較した記事を書きましたので興味がある方は是非ご覧になってください。
性能が同じにも関わらずジェントルプレシジョン刃のほうが安く販売されています。価格は約3000円強といったところ。(2016/03/20時点の情報です)
この価格でもパワータッチ本体とあまり変わらない値段ですが、一度購入すれば2年程度は使うものですので、費用対効果は高いのではないかと。
特に、パワータッチをメインで使用していてパワーアップさせたい方にはお薦めできる価格帯かと個人的には思います。
※念のため繰り返しますが、メーカー保証外の行為となります。なにとぞ自己責任にてお試し頂くようお願いします。
SH70/51 | SH90/51 | PT764/14 |
毎年、各メーカーの最新モデルを複数購入しているシェーバーマニア。「深剃り向き」「敏感肌向き」「携帯向き」のおすすめのシェーバー、さらには「敢えておすすめしないモデル」まで解説します。最近のレビュー記事等はこちら。シェーバー選びの際は是非ご参考ください。