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1万円以下で購入できる電気シェーバーで「ブラウン・パナソニック・フィリップス・日立」の違いを比較してみました

  2015/08/15 


一万円以下で購入した電気シェーバーたち

3大メーカーのブラウン・パナソニック・フィリップス、そして日立のモデルを比較

シェーバーを購入する際、様々なメーカーがあって悩むと思います。中でも、3大メーカーとよばれるBRAUN(ブラウン)、PHILIPS(フィリップス)、パナソニックは電気シェーバー市場の9割以上を占めているため、この3社で悩む場面も多いはず。

また、日立の電気シェーバーも家電量販店では必ずといっていいほど置いてありますね。

今回は、1万円以下で購入できる普及価格帯(一万円以下)の現行モデル(2015年現在)をメーカーごとに比較してみました。

用意したモデルはBRAUN、パナソニック、日立の3モデルが往復式シェーバー、PHILIPSは回転式シェーバーです。

braun-pana-phili-hitachi (1)

写真の左から、BRAUN・PANASONIC・PHILIPS・日立と並んでいます。

 

モデル型番の詳細

・BRAUN シリーズ3 3020s-B
・PANASONIC ラムダッシュ3枚刃 ES-ST29
・PHILIPS パワータッチ PT725A
・日立 エスブレード RM-LF453

 

手に持った感触と重さ、グリップ感の違い

画像左から、ブラウン(3020s-B)、パナソニック(ES-ST29)、フィリップス(PT725A)、日立(RM-LF453)です。

まず、手に持ったときに、グリップ感が最も良かったのはブラウンのシリーズ3でした。前面のサイド付近やボタンまでラバーで覆われており、手から滑り落ちにくくなっています。

ですが、4モデルの中で最も重いのもブラウン。約220gという重さは人によっては手首の負担になるかもしれません。

一方、最も軽かったのは約145gのパナソニック ラムダッシュ3枚刃。ラバー部分は無く、背面にすべり止めの突起があるだけですが、細身の形状なのでペンを持つような持ち方もでき、ヘッドの重さのバランスも良いので持ちやすいです。

PHILIPSのパワータッチは174gで前面のボタン周辺はすべてラバーで覆われています。また背面にもすべり止めになるギザギザがあり、大きなヘッド形状でもしっかりと握れるので、持ち疲れは少ないです。

日立エスブレードの形状はラムダッシュ3枚刃のような細身のタイプですが、ラムダッシュ3枚刃に比べると一回り大きく約170gと少し重いです。すべり止めになるラバーはありませんが、赤い塗装が滑りにくい加工になっているのかキュッと指が止まります。

 

ボタンの押しやすさ

画像左から、ブラウン(3020s-B)、パナソニック(ES-ST29)、フィリップス(PT725A)、日立(RM-LF453)です。

ブラウン シリーズ3のボタンはラバーで覆われており、おした時にベコッとした感覚です。結構固いので押しにくいです。また日立エスブレードは上下にスライドさせるタイプですが、こちらも結構固いつくり。

フィリップス パワータッチのボタンもラバーで覆われていますが、こちらは押しやすいです。

またパナソニック ラムダッシュもスムーズな押し心地でした。ちなみにこの4モデルの中でスイッチロック機能(誤動作防止)があるのはパナソニックのラムダッシュ3枚刃 ES-ST29だけです。

 

「動作音の大きさの違い」は長くなったため、別ページへ記載しました

電気シェーバーはモーターが回転し刃が駆動するため、どうしても音が発生します。メーカーは駆動音のデシベル(dB)の数値は特に公表していないため実際に計測してみました。

ですが、だいぶ長くなってしまったので別ページに詳しく記載しました。興味があれば覗いてみてください。

電気シェーバーの騒音(dbの値)の違いをスマホアプリで比較


ちなみに、結果だけ言ってしまうと音が最も静かなのはPHILIPSの回転式シェーバーでした。往復式シェーバーがモーターの回転運動で激しく往復運動するのに比べ、回転式は一定方向に回り続けるので騒音の発生は少ないのだと考えられます。

回転式と往復式の両モデルを使用した経験がある人なら分かるかもしれませんが、手への振動が少ないのも回転式です。

 

外刃・内刃の違い

 

画像左から、ブラウン(3020s-B)、パナソニック(ES-ST29)、フィリップス(PT725A)、日立(RM-LF453)です。

日立が4枚刃なのに対し、ブラウン、パナソニックは3枚刃のモデル。3モデルともセンターにくせヒゲをキャッチする役割の刃がありますが、日立のエスブレードは4枚目の刃として、もう一枚トリマーが付いています(画像だと一番下の刃)。

また、ブラウンのセンターの刃は白く囲まれていますがこれは櫛(クシ)のような形状のプラスチックで、ヒゲを効率よく取り込むために搭載されています。

 

回転式のフィリップス パワータッチの刃は3つに独立。画像の左が網刃で右が内刃です。ヒゲをスリット刃(丸い編み編み)で持ち上げてカットするという回転式では最もスタンダードな仕組みで、肌への負担が少なく音も静かです。

実はこの3つ目スタイルは、1966年に発売された「Philishave」というモデルからなんと50年近く受け継がれています。

Philishave SC8130(1966年発売)
PhilishaveSC8130

フィリップスの回転式シェーバーはほとんどの機種が、回転するたびに内刃が外刃に当たって磨かれ、内刃が一定の角度を保つ「自動研磨システム」の仕組みを採用しています。そのため往復式シェーバーのようにオイル差しをする必要がありません。刃の分解も簡単で、メンテナンス性に優れているのも特徴です。

【関連記事】

電気シェーバーのお手入れ・メンテナンス方法

往復式の内刃(パナソニックと日立とブラウン)

 

左がパナソニック(ラムダッシュ3枚刃 ES-ST29)、右が日立(エスブレード RM-LF453)です。

ラムダッシュの刃先角度(鋭さ)は30°ですが、エスブレードは27°です。どちらもステンレス刃物鋼ですが、日立は安来鋼(ヤスキハガネ)の製法を引き継ぎ、「YSSヤスキハガネ」として商標登録しています。ラムダッシュもこのヤスキハガネを採用しているはずですが、商標の関係かあまり大々的には公表していません。

ちなみにブラウンの電気シェーバーは刃が「カセット式」になっており、内刃と外刃が一体型です。そのため刃の交換(約1年半~2年)の際は外刃と内刃を同時に替えることになります。こちらの内刃はドイツ製、刃先角度は公表されていません。BRAUNのカセット式替え刃

 

4モデルの中で最も早く剃れて、深剃りができたのはラムダッシュ3枚刃「ES-ST29」

ラムダッシュ3枚刃シリーズでシェービングする様子

4モデルの中で、内刃の動き(ストローク数)が最も速いのはリニアモーター搭載のラムダッシュ(ES-ST29)でした。

刃の動きが速いほどシェービング時間が短縮できます。私のヒゲは濃いほうですが、ラムダッシュ3枚刃とプレシェービングローションの組み合わせで約5分ほどで剃り終えました。

時間があるときは、もっと丁寧に肌を引き伸ばしたりウェット剃りすることでさらに深剃りでき、T字カミソリで剃った後に近い肌触りでヒリヒリ感もありません。

余談ですが、使用したプレシェーブローションはunoの乳液タイプです。液ダレしにくく、しっとり感があるので最近はこればかり使用しています。

unoプレシェーブローション

次点で深剃りできたのは、日立のエスブレード(RM-LF453)です。ちなみにこれら2モデルはジェルやシェービングフォームを用いてウェット剃りが可能です。

3連サスペンション

3連サスペンション

ブラウンのシリーズ3は、確かにパワフルに剃りあげてくれるのですが髭が濃い私にとっては少々厳しい印象です。

3連サスペンションで肌への追従性は高いのですが、それでも何往復かさせないと剃り残しがありました。ちなみに1万円以下のモデルではないのですがシリーズ5だと、このような剃り残しはありません。

やはり内蔵するモーターやバッテリーがかなりコストダウンされているように思えます。シリーズ3とシリーズ5の違いについては別ページに纏めさせて頂きましたので興味があればご参考下さい。

BRAUNシリーズ3「3020s-B」の製品レビュー|シリーズ5との違いを比較

 

一番肌に優しかったのはフィリップス(PT725A)!だけどシェービングに時間が掛かる

最もシェービングに時間がかかるのはフィリップスの回転式のモデル(PT725A)。こちらは剃り方が往復式と異なり、円を描くようにくるくると回しながら剃っていきます。

フィリップスシェーバーの動かし方

時間がかかりますが、その分肌への負担は4つのモデルの中では一番少なく、剃り終えた後に肌が赤くなることもありませんでした。

ですが、深剃りはやはり苦手な印象です。濃いヒゲの方で回転式を買うのであれば、高性能な上位モデルをおすすめします。9000シリーズなどはV字の内刃を搭載しており深剃りが充分に可能です。

 

フィリップスシェーバーのラインナップ一覧はこちら

 

まとめ:結局1万円以下なら、どのメーカー(機種)がオススメなの?

個人的にはパナソニックのラムダッシュ3枚刃((ES-ST29)が最も深剃りできたので、イチオシです。

次点で日立のエスブレード(RM-LF453)。髭が濃い人で1万円以下のモデルを探しているのであればオススメできます。

ブラウンも「深剃りに強い」というイメージがありましたが、普及価格帯のシリーズ3では少し機能不足かもしれません。もし買うのであれば少し予算を足してシリーズ5などワンランク上のモデルを選ぶと全く剃り心地は違います。

BRAUNシリーズ5とシリーズ3の違い▼BRAUNシリーズ3「3020s-B」の製品レビュー|シリーズ5との違いを比較
https://higesori-club.com/braun-series3-3020s-b-review

一方で、ヒゲが薄く肌が弱い人にはフィリップスのパワータッチ(PT725A)が適していると思います。ですが、ウェット剃りができないため、シェービングフォームやジェルなどを使ってさらに肌へのダメージを減らしたい人は、ワンランク上のアクアタッチシリーズが良いでしょう。値段の差も数千円程度なので、2年間使用することを考えるとウェット剃りできる機種を選んでおいて損はないと思います。こちらも1万円以下で購入できます。

▼Philips(フィリップス)パワータッチとアクアタッチの違いと性能比較表
https://higesori-club.com/philips/pt761-14_at887-16

【比較に使用した機種一覧】

ブラウン シェーバー シリーズ3 【水洗いタイプ・2段階充電表示】 3020s-B
Panasonic ラムダッシュ 3枚刃 白 ES-ST29-W
フィリップス シェーバー パワータッチ【本体丸洗い】対応/PT725A
日立 往復式シェーバー 4枚刃 水洗い メタリックレッド RM-LF453 R
BRAUNシリーズ3
3020s-B
Panasonic ラムダッシュ 3枚刃
ES-ST29-W
PHILIPS パワータッチ
PT725A
日立 エスブレード
RM-LF453 R
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