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BRAUNの1枚刃シェーバー「シリーズ1 190s-1」と「モバイルシェーブ M-90」の違いを比較レビュー

  2016/11/24 


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BRAUNの1枚刃シェーバーは「シリーズ1 190s-1」、「モバイルシェーブ M-90」の2モデルが存在します。どちらも導入コストが低く、簡素な性能、入手のしやすさなどから安定した人気があるロングヒット製品。

2モデルの大きな違いとしては190s-1がバッテリー内蔵の充電交流式シェーバーであり、M-90は乾電池式駆動のモバイルシェーバーであること。M-90は持ち運びに特化しており、アルカリ単3電池×2本で約60分使用可能。ちょっとした旅行やアウトドアなどに適しています。

 電源方式充電時間使用可能時間
190s-1充電交流式1時間30分
M-90乾電池式(単3×2本)-60分


一方のシリーズ1 190s-1は、シリーズ展開されるブラウンシェーバーの中で最も下に位置づけられるいわば廉価帯モデル。最上位モデルシリーズ9が3~4万という価格ですので、およそ十分の一の費用で購入できてしまいます。

M-90はさらに安く販売されており、BRAUNで最も入手しやすいシェーバーともいえるでしょう。

 

■BRAUNシェーバー「シリーズ」の簡単な分類

BRAUNの電気シェーバーは1つ飛ばし数字の「シリーズ」展開。スペックの程度で分類すると高級機種から以下の順にラインナップされます。

・シリーズ9 トップエンドモデル (4枚刃)
・シリーズ7 トップエンドモデル (3枚刃)
・シリーズ5 ハイエンドモデル (3枚刃)
・シリーズ3 スタンダードモデル (3枚刃)
シリーズ1 エントリーモデル (1枚刃)
・M-90 モバイルシェーバー(1枚刃)
*トップエンド、ハイエンドといった表現はブラウンシェーバーカタログより抜粋。

必ずしもハイエンドモデルがベストというわけでなくそれぞれのシリーズが価格以外にも特徴・性能が異なるため、髭の濃さ・肌の弱さ・使用環境に合ったシリーズの見極めが必要です。

▼「シリーズ9・7・5・3の違い」については以下のエントリーを参考になさってください。

 

「シリーズ1 190s-1」、「モバイルシェーブ M-90」の違い

廉価モデルのシリーズ1、持ち運びに適したM-90とコンセプトが異なる2モデルですが、どちらも1枚刃シェーバーであり共通した点も見られます。

実際に2モデルを比較してみましたので参考にして頂ければ幸いです。

*画像にて使用しているモデルは2モデルとも2016年製造、国内で販売されたものです。今後、仕様が変わる可能性もありますのでご容赦下さい。

搭載される刃の比較

braun_m-90_series1_hikaku-1

上位モデルの刃がカセット式(網刃・内刃が一体型)に変更された中、190s-1とM-90は網刃・内刃がどちらも別々になる方式です。網刃面積は190s-1(画像上)のほうがやや大きいものの、搭載される刃は2モデルとも「マルチパターン網刃」と呼ばれる同じ刃が採用されています。

braun_m-90_series1_hikaku-2

網刃のホールがキャッチしたヒゲを切断する内刃は、190s-1(画像右)に対してM-90のほうが細長い形状です。両者を比較した際、網刃が広く、内刃の幅も大きい190s-1の方がカット性能はやや上であると言えるでしょう。

ただ、どちらも「くせヒゲ」や「寝たヒゲ」を起こして捉えるような性能は乏しいため、髭が濃い方がメインで使用する用途には向きません。くせヒゲや寝たヒゲが多い方はセンタートリマー刃が採用されているシリーズ3以上をおすすめします。

braun-series3-5-7-9-7■シリーズ3以上のモデルには全てセンタートリマー刃が搭載。

また、重要なポイントとしてM-90は替え刃が販売されていません。つまり刃の劣化や破損が生じた場合、本体ごと買い替えることになります。190s-1は網刃・内刃がセットになった「コンビパック F/C10B」が販売されているため、刃の交換が可能です。

キワ剃り刃の違い

2モデルとも背面に搭載されるキワ剃り刃ですが、190s-1が上下にスライドさせる仕組みであるのに対し、M-90は横にスライドさせる仕組みです。また、キワ剃り刃自体の大きさも190s-1に比べM-90は非常に小さくなっています。

編刃は長く伸びた髭を捉えることが苦手です。長く伸ばしがちにしてしまう人はキワ剃り刃で短くカットしておくことで効率よくシェービングできます。また、髭を部分的に伸ばしている場合、角を取るなど形作りにもキワ剃り刃が活躍します。

ヘッドの可動領域

ヘッドのフロートは190s-1にのみ搭載されており上下に浮き沈む構造です。M-90のヘッドは固定されおり動きませんが、網刃を押し付けた際に数ミリ程度は沈み込む(内刃と一緒に傾く)ようになっています。

*強く指で押し込むと刃の変形の恐れがあるため真似しないでください。また、押し付けながらのシェービングもヒリツキや怪我の原因となります。

どちらも肌への追従性は上位モデルに比べ劣るため、片方の手で肌を平坦に伸ばしながらヘッドがしっかり肌に接地するようストロークする必要があります。

騒音値(dB)の比較

190s-1が約83.0dB~、M-90が約78.7dB~の駆動音。比較すると乾電池駆動のM-90のほうが静かですが、どちらも一般的な電気シェーバーよりは騒音値が少々大きめです。

【参考】
【改訂版】電気シェーバーの騒音(dBの値)の違いを4メーカーの実機で比較検証

電源方式の違い

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190s-1の内蔵バッテリーはニッケル水素電池が採用。1時間でフル充電され30分の使用が可能です。

M-90は単三電池×2で60分駆動。出先で充電が切れた際もコンビニなどで気軽に入手でき、エネループなどの充電池も使用できるメリットがあります。

190s-1は「充電交流式」のため、忙しい朝にバッテリーが切れていた!なんて際も、コンセントから給電しながら使用が可能です。コードはカールタイプ・ストレートタイプが混在しています。(2016年モデルにて2種確認)

両モデルとも防滴構造であり、本体丸ごと水洗いすることが可能。ヒゲくずをさっと洗い流すことができメンテナンスが手軽です。皮脂汚れや臭いが気になる場合は、ハンドソープを網刃に乗せてシェーバーを駆動させた後に洗い流すと効果的。

また、M-90はシャワーマークが示すように「ウェット剃り」にも対応しています。ジェルやシェービングフォームを使用して剃ることで肌への摩擦抵抗を最小限に防ぐことができるため、肌が弱い人におすすめの剃り方です。190s-1はウェット剃りには対応していません。

デザインの比較

190s-1のボディ下半分は滑りにくいラバー加工。M-90は保護キャップを下に回すことで延長グリップになるツイスト式です。

どちらも左右対称デザインを採用しており、中央に電源ボタンが配置されています。電源ボタンは190s-1がプッシュ式なのに対し、M-90はスライド式です。

braun_m-90_series1_hikaku-10

大きさは数センチの差ですが、出っ張りが少なく持ち運びしやすい形状なのはM-90。画像のようにキャップを閉じた状態ならスイッチもロックされるため、鞄の中で不意に電源が入ってしまう心配もありません。

【2モデルの寸法】

 高さ奥行
190s-1136mm59mm40mm
M-90121mm57mm29mm

 

重量の比較

キャップ装着状態の190s-1が約159g。付属の単3乾電池×2本が入ったM-90が約165g。

携帯性に優れたM-90ですが、重量だけを見ると190s-1のほうが約6gだけ軽いです。ただ、上位モデルが200gを超えることを考えればどちらも軽量な部類に入るといえるでしょう。

頻繁に持ち運ぶ際は携帯性に優れたM-90、家庭内でしか使用しないという場合は190s-1が最適と言えますが、どちらも軽量・コンパクトで導入コストも安いため「バッテリー駆動式」か「乾電池式」の好みで選んでも良いと思います。

シリーズ1 190s-1、モバイルシェーブ M-90のより詳しい情報は以下のリンクからどうぞ。

シリーズ1 190s-1の特徴

モバイルシェーブ M-90の特徴


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