ホームレスの人達にFREE(無償)でヘアーカットから髭剃りまで行うニューヨークの美容師
2015/10/27
国際人権委員会が発表したデータ(2014年)によれば、世界中に1億人はいると言われているホームレス。
世界で最もその数が多いのが、フィリピンのマニラで7万人。さらに次いでニューヨークには6万人のホームレスが屋根もない路上で生活をしている。
音楽やアート、ファッションなど我々がイメージするニューヨークの姿とは裏腹に、2015年のニューヨーク市内のホームレスの数は過去最高に膨れ上がっており、その数は世界恐慌の時と同水準。物価高や低賃金、高騰する住宅費など数多くの問題を抱えている。
そんな街で一人、美容室へいくお金も無いホームレスの人たちに無償でヘアーカットや髭剃りまで行う美容師の姿がある。
ホームレスたちに「FREE(無償)」でヘアーカットを行う美容師「Mark Bustos」さん
彼の名前はMark Bustos氏。普段はトップスタイリストとしてサロンに勤務。相手はビジネスマンからセレブまで多岐にわたり、その技術は折り紙つき。
多忙な毎日を送る彼の唯一の休日は日曜日だ。Mark氏にとって貴重な休みであるはずの日曜日、彼はニューヨークの街を歩き、自らホームレスの人たちに声をかけヘアーカットを行っている。
お金は一切もらわない。全て無償で行い、もし必要であれば食べ物まで提供する。
一体何が彼をここまで突き動かすのだろうか?
誰にだってセカンドチャンスを受ける権利はあるんだ
上の写真でヘアーカットをされている男性は、ホームレスのJemar Banks氏。
彼は髪が切り終わるまで何も言わなかったが、整ったヘアースタイルを見せるとこう言った。
「どこかで仕事を募集しているところを知らないかい?」
Mark氏は言う。誰にだって「セカンドチャンス」を受ける権利はあるのだ、と。
伸びた髪や髭が整えられる環境にないというだけの理由で、それが阻害されてはならないのだということを彼は強く感じている。
Mark氏がこの無償のヘアカットを行うようになったきっかけは、かつて彼がフィリピンへ渡った時まで遡る。
その滞在中に彼は理髪店を借り、経済的に貧しい子ども達の髪をカットしていたのだとか。その時に彼の中に芽生えたやりがいや、自分ができることで他人を笑顔にすることができるという自信、そういったものが大きなエネルギーとなり、ニューヨークに戻った後も、彼を突き動かす原動力となっている。
彼のこの行動は、ニューヨーク・タイムズ紙でも大きく報じられた。
髭剃りやヘアーカッターを販売するフィリップス(米ではNORECOという社名)もまた、Youtubeを通して彼のグルーミングによって多くのホームレスが自信を取り戻していく様子をアップロードしている。
彼のグルーミングセットにはハサミやクシなどの他に、PHILIPSのヘアーカッターもみられる。充電式なので路上でもコードレスで使用でき、刃も錆びにくいPHILIPSの製品はこんな場面においても優秀だ。
Mark Bustos: Giving confidence to homeless men through grooming.
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笑顔を届けるために僕ができることをしたい
日曜日になれば、彼はいつものように街に出かけ「僕になにかできることはないか」とホームレスの人たちに声をかける。
髪や髭を整えるということは、私達にとってはごく当たり前の行為。だけど、ホームレスの人たちにとっては新たなチャンスを得るきっかけにもなり得るのだ。笑顔を取り戻した人の顔を見ると、こちらまで勇気付けられる。Mark氏の行動をみていると、なにか有意義な休日の過ごし方を見つけるべきなのかもしれないと強く痛感する人もいるだろう。
Mark氏の「日曜日の散髪」の様子は、彼のInstagramでも見ることが可能だ。興味のある方は是非覗いてみて欲しい。
■markbustos
http://instagram.com/markbustos
【参考URL】
A Hairstylist Provides Free Cuts to the Homeless(ニューヨーク・タイムズ紙)
http://www.nytimes.com/2014/12/11/style/a-hair-stylist-provides-free-cuts-to-the-homeless.html
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