重曹を使ってシェーバーの「臭い」や「皮脂汚れ」を落とす方法
2015/12/08
▼目次
洗ってもなかなか落ちない「臭い」や「皮脂汚れ」
電気シェーバーで髭を剃ると、当然ですが本体の内部にはヒゲくずが溜まっていきます。このヒゲくずには皮脂成分なども含まれているため、放置しておくと雑菌が繁殖するなど肌トラブルの原因に。
最近は「本体丸洗い」が可能なモデルや「自動洗浄器」付きのモデルも多く販売されているため、こまめにお手入れしていれば清潔な状態を保つことができます。
ですが、ちょっとお手入れをサボりがちになり「シェーバーが臭い!!」なんて経験はありませんか?
今回は、手頃な値段で購入できる重曹を使ったシェーバーのお手入れ方法をご紹介したいと思います。
*メーカーが推奨するお手入れ方法とは異なりますので、あくまでも自己責任でお試し頂くようお願いします。
重曹を使ったお手入れ方法
使用するのは、シェーバーの他に「重曹」と「容器」と「40℃ほどのお湯」だけです。
重曹はスーパーや100円ショップなどでも売られています。今回使用する量は小さじ一杯程度なので、ご家庭に使い残したものがないか聞いてみるのがいいかもしれませんね。
重曹とは、重炭酸ソーダのことでで、別名は炭酸水素ナトリウム。
野菜のアク抜きや、パンケーキ・蒸しパン・おまんじゅう、胃腸薬などにも使用されており、口に入れても害はありません。(ただし、食品用は食品衛生法をクリアした製品として販売されています)
▼こちらの商品はお掃除用です。
なぜ重曹を使用するの?
重曹は弱アルカリ性の物質です。「油脂を中和することができる」、「タンパク質をある程度分解することができる」といった特性から、キッチン周りのお掃除などにも使われます。
また、酸性物質の臭いを中和して消す作用があるため、電気シェーバーの臭い落としには非常に効果を発揮します。
では、早速シェーバーのお手入れ方法をみていきましょう。
まず、40℃ほどのお湯に小さじ一杯程度の重曹を入れます
容器はコップやボールなどで構いません。お湯の量はコップ一杯程度(400mlほど)で、シェーバーの刃が完全に浸かる程度に入れておきましょう。40℃ほどのぬるま湯だと溶かしやすいです。
入れる重曹の量は、大体小さじ一杯(30g)程度。
大量に入れたからといって効果が高くなるわけではないので、欲張って入れる必要はありません。重曹は塩などに比べれば水に溶けにくいため、100mlに対し7~8g程度が適量です。
重曹を入れたあとは、スプーン等でかき混ぜましょう。多少の溶け残りは気にしなくて構いません。
シェーバーの刃を外し、重曹を溶かしたぬるま湯に付けます
シェーバーの刃を取り外し、全体が浸かるように沈めます。浸けたまま、10~15分程度置いておきましょう。
BRAUNシェーバーの場合
BRAUNの電気シェーバーの場合、内刃と外刃が一体になっているのでそのまま外して付けておきます。
本体のほうは重曹を溶かした水を布に湿らせて、ヒゲくず受けの部分を拭いておくと良いでしょう。
パナソニックシェーバーの場合
*長時間、浸水させないようにしましょう。また、防水モデルでない場合は本体は濡らさないでください。
パナソニックのシェーバーは、外刃と内刃が別になっています。
内刃を外すのが面倒な場合、防水モデルなら右の写真のように、内刃を下にして浸けることもできますね。意外とヒゲくず受けにも汚れが溜まっています。
※本体が防水でない場合は内刃を本体から外して、重曹を溶いた水へ浸けましょう。
フィリップスシェーバーの場合
フィリップスの回転式シェーバーは、ユニットが全て分解できるモデルが多いです。
指などの怪我に注意しながら(もし心配であれば手袋を)、パーツと刃をすべて浸けます。本体のヒゲくず受けの部分は、重曹を溶いた水を使い、布で拭いておきましょう。
※外刃と内刃の組み合わせは研磨により癖が付いている場合があり、組み合わせを変えてしまうと馴染むのに時間がかかる場合があります。もともとの組み合わせが分からなくならないように注意してください。
10~15分程度浸け置きします
ちょっと雑にガチャっと入れてしまいました(笑) 何台も手入れするには容器が小さかったですね、真似しないでください。
また、繰り返しになりますが、防水シェーバーでない場合は本体を浸水させないようご注意ください。(写真にて使用しているシェーバーは全て防水モデルです)
10~15分放置後、重曹の粒子が残っている場合もあるので水道水で軽くすすぎましょう。
しっかりと水気を切って、自然乾燥させます
直射日光に当てると、高温になり内部の電池が傷んだりする原因になるため、風通しの良い場所で陰干しします。
早く乾かしたい場合はキッチンペーパーなどで、ある程度水気を拭いてあげましょう。
こうした重曹でのお手入れはちょっと面倒ですが、気になっていた「臭い」や気づきにくい「皮脂汚れ」まで落ちるので、気持ち良くシェーバーが使えますよ!
ちなみに、今回は油脂やタンパク質の分解に効果がある「重曹」を使用しましたが、シェーバーの水垢や石鹸カスなどを落としたい場合は「クエン酸」が効果的です。
使用方法は今回紹介した方法と同じでOK。ひとさじ溶かして浸けるだけです。
余ったクエン酸はカルキ抜きなど色々なお掃除にも活躍します。
重曹 | アルカリ性 | 皮脂汚れや臭い |
クエン酸 | 酸性 | カルキ汚れ、水垢 |
重曹とクエン酸、それぞれの効果を知っておくと汚れ具合によって使い分けができますね。
もちろん、水洗いのあとは▶シェーバーオイルを差すのを忘れないようにしましょう。
普段、自動洗浄器などを使用している方も月に1回程度は、このように手をかけてお手入れしてやることで、長く快適に使用できるかと思います。是非お試しください。
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毎年、各メーカーの最新モデルを複数購入しているシェーバーマニア。「深剃り向き」「敏感肌向き」「携帯向き」のおすすめのシェーバー、さらには「敢えておすすめしないモデル」まで解説します。最近のレビュー記事等はこちら。シェーバー選びの際は是非ご参考ください。