電気シェーバー(電動髭剃り)が肌に優しいとされている理由は?
2015/04/07
▼目次
電気シェーバーって本当に肌にやさしいの?
一般的に、T字カミソリでひげを剃るよりは電気シェーバーの使用が肌へのダメージは少ないとされています。
その理由は電気シェーバーの構造にあります。電気シェーバーは、網刃と内刃とよばれる2つの刃でひげをキャッチし剃り上げる仕組み。この仕組により直接肌に刃が触れることがなく、剃刀負けが起きにくくなります。
網刃とは、直接肌に触れる部分の編み編みになった金属の部分を指します。この網刃がひげを持ち上げることで、内側の刃がひげを刈り取る構造になっています。
肌に押し付けた際は編刃も上下に沈み込みます。こうした構造はメーカーやモデルによって異なりますが、殆どの機種は押し付けた際に肌への負担が分散されるよう設計されています。
T字カミソリの場合、ジェルや泡を使用しても刃が直接的に肌に触れるため、肌への負担は電気シェーバーに比べ大きくなります。
劣化したカミソリを使い続けてしまうと、ヒゲが引っかかりやすくなり皮膚まで持ち上げて剃ってしまうため、肌に大きなダメージを与えてしまいます。
長期にわたるカミソリ使用が、肌老化を早める原因に??
T字カミソリと電気シェーバーのそれぞれを使用した際に、どのような肌の違いが出て来るのか非常に興味深いデータがあります。
パナソニック株式会社の委託研究結果(参考ULR:http://www.fcg-r.co.jp/lab/beauty/report/120411.html)においては、シェーバー使用者の肌状態はカミソリ使用者より良好な状態であり、長期にわたるカミソリ使用が肌老化を早める原因となることが結論付けられています。
特に、年齢を重ねるにつれカミソリ使用者のほうが色素沈着が目立っている結果には驚きです。
電気シェーバーも誤った使い方をすれば肌を傷めるケースも
しかし、誤った使い方をすると電気シェーバーでも時には肌へダメージを与えてしまうこともあります。
例えば、深剃りしようと力を入れて無理やり肌に押し付けたり、なんども往復させたりするとその摩擦で肌を痛めてしまいます。
また、ヒゲの濃さや肌に合っていない電気シェーバーを選んでしまうと快適な剃り心地は得られません。
電気シェーバーを選ぶ際は、聞き慣れないモノや粗悪品を選ぶのではなく3大メーカーと呼ばれる「PHILIPS(フィリップス)」、「BRAUN(ブラウン)」、「PANASONIC(パナソニック)」から選ぶことを推奨します。
これら3つのメーカーは電気シェーバー市場の9割以上を占めておりユーザーも多いため、購入前に参考になるレビューやクチコミも多く見つかることでしょう。
また、HITACHI(日立)の電気シェーバーも市場で唯一「ロータリー方式」を採用したモデルを製造しており品質も高くおすすめです。
大事なのは自分にあったモデル選びと定期的なメンテナンス
モデルによって深剃りを追求しているシェーバー、肌への優しさを追求したシェーバーがあります。一般的に深剃りならBRAUNやパナソニックの上位機種、肌への優しさならフィリップスのモデルが良いとされています。
肌へのダメージを減らす為にも替え刃の確認を
シェーバーは毎日使うものですから、刃は次第に劣化していきます。なるべく劣化を抑えるためにも、こまめな洗浄やシェーバーオイルなどを使用するように心がけましょう。
刃が劣化してしまうと、ひげが引っかかったりして肌を引っ張ってしまうためダメージに繋がります。また、ヘッドの部分が汚れているとニキビや肌荒れの原因となり衛生的にもよくありません。定期的な洗浄液の交換や手洗いは欠かさないようにすることが大事です。
しかし、どんなに丁寧にメンテナンスをしても毎日ヒゲを剃っていればどうしても刃は劣化していきます。もし剃り味が悪いと感じたら、刃を交換することで剃り心地を蘇らせることができます。
(替刃の型番はシェーバー替刃一覧表などで、お手持ちのシェーバーのモデルと適合する替刃をご確認ください)
例えばPanasonicシェーバーの場合では、網刃(外刃)を年に1回、内刃は2年に1回程度の交換を推奨しています。
ただし、替え刃は意外と高いため、本体の劣化が進んでいるケースなどでは替刃を買う予算をシェーバー本体を買う予算に回すという手もあります。
刃は交換できますが、内部の劣化したモーターなどは個人で交換するには困難です。修理をメーカーに頼んでも修理費が5000円~10000円程度かかってしまうケースもあります。
そう考えると少し予算を足して心機一転、新しいシェーバーを買ってしまうの選択肢の一つでしょう。
プレシェーブローションで快適なシェービングを!
たしかに電気シェーバーはカミソリに比べると、肌へのダメージは少ないです。しかし、ヒゲを剃るという行為をする以上肌への負担は避けられません。
できるだけダメージを最小限に近づけるならば、髭剃り前に「プレシェーブローション」を使用し、シェーバーの滑りをなめらかにすることも効果的です。
また、ひげ剃り後にも「アフターシェーブローション」などで肌への水分を補い乾燥を防ぎましょう。肌の弱い方はアルコール成分の含まれていないものや、敏感肌用の商品を選ぶようにすると良いでしょう。
シェーバー本体や自分に合ったローションを選ぶのはなかなか面倒かもしれませんが、毎日使用するものですので納得のいくものを購入しましょう。特に、電気シェーバー本体は高価なだけでなく長い付き合いになる相棒です。妥協せずにしっかりと検討することをおすすめします。
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毎年、各メーカーの最新モデルを複数購入しているシェーバーマニア。「深剃り向き」「敏感肌向き」「携帯向き」のおすすめのシェーバー、さらには「敢えておすすめしないモデル」まで解説します。最近のレビュー記事等はこちら。シェーバー選びの際は是非ご参考ください。