【日本製の底力】Panasonicラムダッシュ3枚刃「ES-ST29-W」の製品レビュー
▼目次
「新カミソリシェーバー」として生まれ変わったラムダッシュ3枚刃を購入!!
「お風呂剃りラムダッシュ3枚刃」シリーズは現在、ES-ST29とES-ST39の2モデル展開。どちらもウェット剃りに対応しており、カミソリのような使い心地から「新カミソリシェーバー」というキャッチコピーで販売されています。
ES-ST29とES-ST39の違いは「泡メイキングモード」が搭載されているかどうか。洗顔剤やボディソープなどを手のひらにのせ、シェービングヘッドで泡立てることが可能です。
お風呂剃りする際に毎回手で泡立てていた人にとっては嬉しい機能ですが、私はウェット剃りする場合はシェービングフォームやジェルを使用することが多いので、今回は泡メイキングモードの搭載されていないES-ST29を選びました。購入時、2つのモデルの価格差は2,000円ほど。
今回のレビュー記事はES-ST29の実機を元に書いておりますが、泡メイキングモード以外の基本性能はほとんど変わりませんので、ES-ST39の購入を考えている方の参考にもなれば幸いです。
2016年モデルのラムダッシュ3枚刃「ES-ST8N-R」を購入してみました。
「スムースローラー」や「密着スイングヘッド」の搭載など、大幅な変更点があります。
より詳しい比較レビューは以下のページをご参考下さい。
ES-ST29-Wのパッケージ内容、付属品
ES-ST29の付属品は以下の通り。
・シェーバーホルダー(保護キャップ)
・ACアダプター
・充電スタンド
・専用オイル
・掃除用ブラシ
ちなみにES-ST39はこの他に持ち運びに便利な専用ポーチが付属します。ES-ST29にはポーチが付属しないため、持ち運ぶ際は何かしら自前で入れ物を用意する必要があります。100均などで調度良いサイズのものがあれば代用できるものが見つかるのではないでしょうか。
「スイッチロック」搭載が新たに搭載
新ラムダッシュ3枚刃シリーズの「ES-ST29」と「ES-ST39」には、誤作動防止のためのスイッチロックが搭載されました。
カバンの中などで不意にボタンが押されても作動しないようにロックできるので、持ち運ぶことが多い人にとっては安心できる機能。スイッチロックの設定はすべてワンボタンで行います。
少し分かりにくいかもしれませんが、一度覚えてしまえば簡単にロックできます。
【スイッチロックの設定の仕方】
1.スイッチを1回押し、指を離す(シェーバーが作動)
2.スイッチを2秒以上長押し(シェーバーが停止)
3.ランプ点灯(青)でスイッチから指を離す(ロック完了)
縦置きできるシェーバーホルダーは狭い場所にも置きやすくて便利
ヘッドや刃を守る役割をもつシェーバーホルダーは、縦置きが可能。
我が家の洗面所は、歯ブラシや洗顔剤など小物が溢れ狭くなっているので、場所をとらないこの置き方はかなり便利でした。歯ブラシなどの横に縦に置いておいても、防水設計なので水がかかっても平気です。
このキャップの形状は他のメーカーでも採用してほしいと思うくらい気に入りました。
置くだけ充電だからコードを差し込む手間要らず
ES-ST29は急速充電が備わっており1時間でフル充電されます。1回のフル充電で約42分間の使用が可能。仮に一日3分使用したとすれば2週間持ちますね。
一般的な電気シェーバーはお尻の部分にACアダプターを差し込んで使用するモデルが多いのですが、ES-ST29は本体に差込口がありません。
バッテリーは「充電式」ですので、元々ACアダプターから給電しながらは作動しない仕組みですが、コードから直接充電することはできないので毎回スタンドで充電することになります。
【参考記事】充電式と充電交流式の違いを覚えておくとシェーバー選びに役立ちます
上の画像のように、本体に接続端子がありスタンドの端子と接触することで充電が始まります。スタンドにすとんと置くだけなので充電コードを毎回差し込む手間が要りません。
またスタンド自体もコンパクトな作りなので、洗面所などでもそこまで邪魔にならないと思います。
ヘッドの首振りを排除したカミソリのような電気シェーバー
電気シェーバーの上位モデル(ラムダッシュ5枚刃など)になると、前後や左右に首が振れる機能が搭載されますがES-ST29には一切ありません。完全にヘッドは固定されています。動くのは肌に押し付けた際の刃の上下くらいです。
まったくヘッドが動かないことのデメリットとしては、凹凸の多い場所などでは刃が肌に密着しにくいことです。
このラムダッシュ3枚刃ES-ST29の場合は、本体の形状が持ち手を替えやすくカーブした形になっており、スリムな本体周りなので剃る場所によってペングリップのような持ち方ができます。
この持ち方(下の画像の右)は今まで使用した電気シェーバーでは一切できなかったので新鮮でした。感覚はT字カミソリで逆そりしていくようなイメージです。
後述しますが、この持ち方ができることで首振り機能はこのモデルには必要ないとさえ感じました。ヘッドの重さのバランスも良いのでどの持ち方をしても手首の負担になることはありません。
また内蔵電池も高性能で軽量のリチウムイオンなので本体重量も約145gと軽いです。
背面にはシャープトリマーが搭載
簡単ワンタッチで引き上げられるトリマーが背面に搭載されています。モミアゲなど長い毛はシェーバーで剃ると引っかかったりするので、トリマーで整えるのがお薦め。
アゴヒゲなど残したい部分をある程度整えたい時にも役立ちます。
ウォータースルーでサッと手軽に水洗い
ヘッドには開閉式の小窓があり、水をそこに流し込むことで外刃を取り外すこと無くヒゲくずを洗い流すことができます。
毎回ヘッドを取り外して洗うのは手間がかかるので、地味ですがこれも嬉しい機能です。ちなみに、しっかりと洗浄したいときはヘッドを取り外して洗うことをおすすめします。
ラムダッシュ3枚刃にも高速リニアモーター駆動が搭載。パワフル・スピィーディーに剃り上げる!
最上位機種のラムダッシュ5枚刃シリーズと比較すると、リニアモーターの回転速度は約1,000ストローク/分落ちますが、それでも毎分約13,000ストローク駆動で、他社のシェーバーより高速なのは違いありません。
電気シェーバー市場でこの高速回転するリニアモーターを内蔵しているのはパナソニックのラムダッシュシリーズだけです。
ラムダッシュの心臓部とも言えるリニアモーターは1995年に発売された「リニアスムーサー」に搭載されて以来、20年間進化をし続けています。その世界一の回転速度もさることながら小型・軽量化もされてきました。
ヒゲを剃る際の摩擦の影響を受けない回転運動により高速で内刃が駆動するため、シェービングスピードも早くなり朝の髭剃り時間をぐっと短縮できます。
ラムダッシュ3枚刃「ES-ST29」はこんな人にオススメ
ラムダッシュシリーズは高速リニアモーターを搭載しているため、朝の忙しい時間でも髭剃りをあっという間に終わらせることができます。ヒゲの濃さにもよりますが、低価格な電気シェーバーで10分かかっていた人ならば、その時間は半分以下になるのではないでしょうか。
朝のコーヒータイムを確保したい人や5分でも多く寝ていたい人には、早剃りできるラムダッシュはおすすめと言えます。時は金なり。
さらに、T字カミソリから電気シェーバーに変えてみたいという人にも最適なモデル。正直言って「カミソリシェーバー」と呼ばれるラムダッシュを購入する前は、首振り機能がないことで不安を感じていました。
ですが、実際に使ってみて分かったのはその名の通りカミソリのように様々に持ち手を変えてやることで、深剃りできるというそのコンセプトにおいては首振りは全く不要な機能だったということです。
T字カミソリにも前後左右にヘッドが動くものがありますが、肌へ刃が直接触れている以上はどうしても肌を傷めがちです。T字から違和感なく電気シェーバーへ移行するにはまさにうってつけのモデルです。
お風呂で今まで使用していたジェルやシェービングフォームもそのまま使用できます。
もし、このシェーバーに首振り機能があったとしても私はそれをロックして固定ヘッドで使うと思います。
ですので、もし首振り機能が無いことで購入に悩んでいる方がいれば、T字カミソリのように様々に持ち手を変えて剃ることが出来るシェーバーだとイメージしてもらうと、自分に合ったモデルかどうか判断し易いと思います。
特に、ウェット剃りする人にはとても使い勝手が良いモデルだと思います。
【今回レビューしたモデルはこちら】
カラーは今回ホワイトを選びましたが、ES-ST29にはブラックとブルーもあり3色展開です。
ちなみに「泡メイキングモード」が搭載されたES-ST39はレッドとシルバーの2色。
ES-ST29とES-ST39の違いは手のひらで泡を手軽に作れる「泡メイキングモード」が搭載されているかどうかと、ポーチの付属の有無だけです。
モデル名 | ラムダッシュ3枚刃 ES-ST39 | ラムダッシュ3枚刃 ES-ST29 |
発売日 | 2015年5月1日 | 2015年5月1日 |
カラー | レッド シルバー | ホワイト ブラック ブルー |
刃の種類 | 往復式・3枚刃 | 往復式・3枚刃 |
ヒゲセンサー | ○ | ○ |
泡メイキングモード | ○ | - |
お風呂剃り | ○ | ○ |
洗浄方式 | ウォータースルー洗浄 | ウォータースルー洗浄 |
電源方式 | 充電式 | 充電式 |
電池の種類 | リチウムイオン(Li-ion) | リチウムイオン(Li-ion) |
充電時間 | 約1時間 | 約1時間 |
使用可能時間(3分/日) | 約14日 | 約14日 |
専用ポーチ付属 | ○ | - |
感想とレビュー | レビュー 感想 | レビュー 感想 |
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毎年、各メーカーの最新モデルを複数購入しているシェーバーマニア。「深剃り向き」「敏感肌向き」「携帯向き」のおすすめのシェーバー、さらには「敢えておすすめしないモデル」まで解説します。最近のレビュー記事等はこちら。シェーバー選びの際は是非ご参考ください。