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恒久的デザインと実用性に惚れる!BRAUNシェーバー シリーズ7「7898cc」の購入レビュー

  2016/10/07 


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【購入レビュー】新シリーズ7が3年振りにモデルチェンジ!

2016年10月にBRAUNのハイエンド電気シェーバー「シリーズ7」の新モデルが発売されました。最上位シリーズとして2014年に発売した「シリーズ9」の新型も同時発売となり、BRAUNシェーバーはトップエンド2モデルともにリニューアルしています。

BRAUNシリーズ7は原型モデルであるプロソニック(2006年)からシリーズ7(2008)と名称が変わって以来、毎年モデルチェンジを行っていましたが790cc-7(2013)以降はモデルチェンジがありませんでした。

BRAUNシリーズ7の歴史(代表モデル)

2006
プロソニックBS9595
2007
プロソニックBS9795 
2008
シリーズ7 790cc 
2009
シリーズ7 790cc-3 
2010
シリーズ7 790cc-4 
2011
シリーズ7 790cc-5 
2012
シリーズ7 790cc-6 
2013
シリーズ7 790cc-7 
2016
シリーズ7 7899cc NEW!


2016年の新シリーズ7は790cc-7(2013)からおよそ三年ぶりとなるモデルチェンジであり、型番も4桁数字に変更されました。このパターンだと次期は「シリーズ7 7899cc-2」、さらにその次は「シリーズ7 7899cc-3」ではないかと予想できてしまいますが、果たしてどうなるかは分かりません。

今回ラインナップされた新モデルは11種類の型番があり、販売ルートによっても型番が異なるため購入者からすると非常にわかりづらいことになっています。

以下のページで型番ごとの液晶表示や自動洗浄器の有無、付属品やカラーリングなどの違いをご確認下さい。

【開封】BRAUN シリーズ7「7898cc」のパッケージと中身

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今回購入したモデル型番は7898ccで、家電量販店で販売される型番のシリーズ7です。シリーズ7中のトップエンドモデルは「7899cc・7898cc・7897cc」の3型番が存在しますが、これらは販売ルート違いの同等品になります。

・カメラ量販店など…7899cc(特製革ケース)
・家電量販店など…7898cc(保護ケース)
・Web通販など…7897cc(特製革ケース)

私は今回、家電量販店で流通している型番(7898cc)をAmazonで購入しました。Amazonマーケットプレイスや楽天市場では、コジマ電気・ビックカメラ・ジョーシン・ソフマップといった家電量販店が出店しているため、どの型番も容易に入手可能です。

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BRAUN シリーズ7「7898cc」の付属品は以下の通り。

・取扱説明書(裏面:保証書)
・全自動洗浄充電器(クリーン&リニューシステム)
・ACアダプター
・洗浄液カートリッジ
・掃除用ブラシ
・保護ケース

以前、シリーズ9を購入した時もそうだったのですが、自動洗浄器付属のモデルにはどうやらシェーバーオイルの付属がなくなったようです。(本体のみのモデルは未確認)

洗浄液カートリッジには刃の潤滑化成分が含まれているため、自動洗浄器を使う場合はオイル差しが必要ありません。ただし、ハンドソープなどで水洗いした後やお風呂剃り後にシャワーで髭くずを流した際は、乾燥後に刃へオイルを差す必要があります。

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刃の潤滑性が低下していると摩擦熱も発生しやすく刃の摩耗につながります。オイルは摩擦熱の除去、摩擦を低減する役割があるため、長く愛用するためにもお手入れ後のオイル差しは重要です。

オイルが付属していないのは少し不親切に思いましたが、クリーン&リニューシステムでの潤滑化で十分という判断なのかもしれません。使用環境によっては手洗いするケースもあるかと思うため、その場合はオイル成分を含んだBRAUNのシェーバークリーナー等の使用をお勧めします。

持ち運びに便利な保護ケース


持ち運びに便利なチャック開閉式の専用保護ケースが付属します。7898ccは写真のようなファブリック製のケースで、一部モデルにはレザー製の保護ケースが付属。

10年間ほぼ変わることがないシリーズ7のプロダクトデザイン

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モデルチェンジする毎にさまざまな改良や付加機能が搭載されてきたシリーズ7ですが、そのデザインはプロソニック時代から10年間ほとんど変わっていません。

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少しカーブが掛かった背面はラバーで覆われており、ジェルやフォームを使用する時も滑りにくい形状です。

かつてBRAUNのデザインチームを率いていたDieter Rams (ディーター・ラムス) 氏の「良いデザインの10原則」から一部を抜粋します。

・Good design is unobtrusive. (良い製品は、押し付けがましくない)
・Good design is honest. (良いデザインは、誠実である)
・Good design has longevity. (良い製品は、恒久的である)

ディーター・ラムスによる「Strength of Pure」のテーマと10の原則

モノとしての役割をしっかり果たすシンプルで完成されたシリーズ7のデザインは、もはや変更する点がないのかもしれません。

ラムス氏はiMacやiPodなどのApple製品にも多くの影響を与えたとも言われており、違和感なく生活の中に溶けこむデザインはシリーズ9などにも顕著に現れています。

円形液晶によるシェーバーディスプレイ

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シェーバー本体の尻尾には円形のディスプレイが配置。現在の電気シェーバーは表示ランプや視認性の良い液晶ディスプレイが主流になりましたが、シリーズ7だけが未だにこのデザインを貫いています。

いまとなってはこの古めかしさが、かえって新しく感じるユーザーもいるはず。


円形ディスプレイには充電残量・清潔度をそれぞれ6段階のブロックで表示。充電が減るにつれてブロックが一個づつ消えていきます。また、清潔度を表すブロックは使用時間とともに減っていき、自動洗浄器でクリーニングすることでメモリが復活します。

画像が用意できなかったのですが、替刃の交換時期には交換催促も中心部分に表示されます。(刃の交換後はリセットボタンを押すことで表示が消えます) 刃の交換目安は約18ヶ月です。

シリーズ7は濃い髭やくせ髭にも強い3枚刃構成

シリーズ7は往復式3枚刃シェーバーです。中央に高速駆動する「くせ髭トリマー」、その両端には髭を根本からカットする「ディープキャッチ網刃」が配置されています。

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中央にトリマーがダブルで配置された4枚刃シェーバーのシリーズ9に比べ、ヘッド幅がコンパクトで小回りが利きやすい形状です。センター部分のトリマーがあちこちに向いた髭や寝た髭を持ち上げてカットし、さらに両端で待ち受ける網刃がしっかり根本から深剃りします。

シリーズ9に搭載される「ターボ音波振動」はシリーズ7にも採用。刃が振動することで硬く太い髭もスパッと引っかかり無く切断します。また、音波振動が肌を震わせることで皮膚の内部に隠れがちな毛先まで露出させ剃り上げるので、夕方のザラつきを感じにくいのも特徴です。

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刃はワンタッチで取り外せる内刃・外刃一体型のカセット式。シリーズ7は全てのモデルが本体ごと水洗いが可能なため、シェービング後に水でサッと髭くずを洗い流すことができます。

音波カスタムボタンが搭載されているのはシリーズ7だけ

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シリーズ7独自の機能として、音波カスタムボタン搭載が挙げられます。電源ボタン横の「+」と「-」ボタンにより振動の強さを5段階に調節することができます。

たとえば、ヒリヒリしやすい喉仏周辺などは振動を弱め、髭の密集度が高い顎や鼻下などは振動を強めてしっかり深剃りといった使い分けがシリーズ7では可能です。シリーズ9は自動コントロールのみ、シリーズ5に音波振動は搭載されていないため、手動でターボ音波の強さを切り替えができるのはシリーズ7だけです。

上下に浮き沈みする刃が肌へ密着


それぞれの刃は上下にフロートする構造です。肌へ常に最適な角度で接するよう密着性を高めるとともに、押し付けた際の圧力を分散し肌へのダメージを軽減する役割もあります。

肌へしっかり追従する首振りヘッド


顔のさまざまな曲面に対しても前後に可動するヘッドがしっかり追従します。鼻下やモミアゲ回りなど剃りにくい場所をヘッド固定して剃りたい場合は、写真右の位置でロックすることができます。

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ヘッドのロック方法はヘッドを一番後ろまで動かし、ロックスイッチを後ろへ引き上げるだけです。

アクセスしやすい場所にロックスイッチがあるためシェービング中でもストレス無く切り替えができます。

モミアゲや長く伸びたヒゲをカットする背面トリマー


最近の電気シェーバーはほとんどが背面トリマー式ですが、シリーズ7は前面部に跳ね上げ式のトリマーが搭載されています。

長く伸び過ぎた髭やモミアゲをカットしたり、残したい髭の輪郭をつくるのに重宝します。

気になる動作音


ターボ音波の強さによって騒音値も上下しますが、およそ72~77db程度。刃が左右に高速駆動し騒音を発しやすい往復式シェーバーとしては平均的な数値です。

BRAUNはシェーバーが発する周波数をサウンドデザイナーが不快感のない音にチューニングしているため、シェービング中に耐えられないなんてことはまずないかと思います。

シェーバーの駆動音を実際にサンプル録音してみましたので、興味がある方は♫マークから再生してみてください。

音波の強さ【5段階中】音源サンプル
最小【1】
中間【3】
最高【5】

 

ボタン1つで洗浄、潤滑化、充電

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BRAUNのクリーン&リニューシステムはシェーバーを使い終わった後にセットし、ボタンを押すだけ。あとは最適な洗浄プログラムを自動判別し、洗浄・充電から刃の潤滑化まで行なってくれます。

常に刃のコンディションを保ち清潔な衛生状態を維持できるため、ついメンテナンスを怠ってしまう人や時間のない人には最適です。

▽洗浄プログラムは3段階自動選択

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水滴マーク洗浄プログラム
短時間洗浄
●●通常洗浄
●●●強力洗浄


チェックマーク点灯で洗浄完了です。使用後10分間動作がない場合は自動で電源が切れる「オートオフ機能」も搭載しています。

充電ケーブルを接続する端子は背面

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自動洗浄器は充電も行われるため充電コードを差し込む手間も省けますが、洗浄器が付属しないモデルは充電ケーブルで充電する必要があります。

シリーズ7 7898ccにはL字の充電ケーブルが付属していなかったため、実際に本体へ充電ケーブルを挿すと画像のように少し不格好な状態になります。(シリーズ7本体のみモデルがL字ケーブルかどうかは未確認です)

専用カートリッジのランニングコスト

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自動洗浄器には専用カートリッジが必要になります。ちなみにカートリッジの中身はアルコールを含んだ洗浄液。シェーバー市場でBRAUNだけが唯一、99.999%除菌*のアルコール洗浄を採用しています。

1個は購入時に付属していますが、毎日使用した場合は3週間から1ヶ月程度を目安に交換が必要です。1個あたりのコストは500円程度なので、年間で6000円程度のランニングコストです。

*: 試験機関:INSTITUT FRESENIUS、試験方法:アルコール洗浄システム洗浄後の刃部の除菌率を測定。

カートリッジのセット方法は簡単で手軽


カートリッジの蓋を剥がし、洗浄器の下部へ向きを合わせてセットするだけなので非常に手軽です。

自動洗浄中の騒音は?

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洗浄中は刃が駆動して皮脂汚れや髭くずを洗い流すため、シェーバーを使用した時と同等以上の騒音は発生してしまいます。

朝、シェービング後にポンっとセットして仕事に出かけるといった使い方であれば気になりませんが、最大で約16分間洗浄が続くため、深夜家族が寝ている部屋などには設置しない、洗面所のドアは閉めるなどの対策は必要かと思います。

どうしても深夜帯にシェーバーのメンテナンスが必要な場合は、ハンドソープなどで水洗いし自然乾燥させるのが良いでしょう。また、自動洗浄器はボタンを押さなければ充電だけが行われます。

シリーズ7は自己放電やバッテリー低下が少ない「リチウムイオン電池」搭載

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自動洗浄器での充電は接触式。セットする度に充電も行うため「バッテリー寿命が心配」という人もいるかもしれません。

シリーズ7にはリチウムイオン電池(Li-Ion)が搭載されているため、継ぎ足し充電によるメモリー効果はほとんど無視できるレベルです。むしろ、充電が空のままで放置しておくほうがバッテリーの寿命が縮みます。

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詳しくはシリーズ7の内蔵バッテリーと製造国のページもご参考ください。

 

【まとめ】「BRAUNシリーズ7」はどんな人にお薦めか

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10年以上変わらないデザインや操作性ということもあり、数年ぶりに買い替えを検討しているプロソニックユーザーや旧シリーズ7ユーザーは違和感なく使用できると思います。替刃も現行のF/C70S-3Zが対応です。

一方で、一歩進んだ性能を手に入れたいという方はシリーズ9という選択肢も気になるはず。シリーズ9はシリーズ7とは異なりトリマー刃が2枚搭載されており、くせ髭や寝た髭に対するカット性能が向上しています。

音波振動や密着3Dヘッドなど共通する機能も多いですが、ワンストロークでより髭を多く取り込み効率よくシェービングできるのはシリーズ9です。もし現状のシリーズ7でなかなかくせ髭が捉えきれず、往復回数が多いという場合は上位モデルへの買い替えにより快適なシェービングが得られるかと思います。ワンストロークで髭をしっかりシェービングできる結果、シリーズ9は肌への優しさも上手く両立させています。詳しくは以下のページをご参考ください。

また、今回のシリーズ7から「充電交流式」モデルが排除され、全てのモデルがIPX7基準を満たした防水モデルとなりました。シェービングフォームやジェルを使用することで肌により優しく深剃りできるため、近年人気となりつつあるお風呂剃りですが、やはりドライ剃り中心で使用する、お風呂剃りは一切しないという人もいるはず。

その場合は、今のうちに旧シリーズ7から型落ちの充電交流式(760cc-7790cc-7LDE)を確保しておくか、より高スペックモデルのシリーズ9から充電交流式モデル9250ccが選択肢になります。

BRAUNシリーズ9の性能比較ページはこちら

BRAUNシリーズ7の性能比較ページはこちら


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